バネ定数,計算,コイルばね,板,皿,材料,鋼,設計,座金,スプリング,製造等の種類・用語

 

オーバピーニング/ストレスピーニングの初応力/ショット投射分布



バネ(スプリング)及びバネに関連する用語を規定しているばね用語(バネ用語)において、”g)ばね試験・検査”に分類されている用語のうち、『オーバピーニング』、『ストレスピーニングの初応力』、『ショット投射分布』のJIS規格における定義その他について。

コイルばね、板バネ、皿バネ等の種類・名称・形状・用途、バネ定数やばね荷重の計算・設計、ばね鋼等バネ材料、ばね加工・製造、試験・検査などに関連する用語として、ばね用語(JIS B 0103)において、”g)ばね試験・検査”に分類されているバネ用語には、以下の、『オーバピーニング』、『ストレスピーニングの初応力』、『ショット投射分布』などの用語が定義されています。

ばね用語(JIS B 0103)
⇒【g)ばね試験・検査


分類: ばね用語 > g)ばね試験・検査

番号: 7114

用語: オーバピーニング

定義:
ショットピーニング
(※1)の所定の投射時間より長い時間を掛けて、加工された状態。
備考:
ショットピーニングには、最適加工条件がある。
これより投射時間が長くなると、疲れ強さ
(※2)の向上効果が減少する可能性がある。

対応英語(参考):
over-peening

慣用句(参考):


分類: ばね用語 > g)ばね試験・検査

番号: 7115

用語: ストレスピーニングの初応力

定義:
ストレスピーニング
(※3)を行う場合に、あらかじめバネを使用する方向にたわませて生じさせる静的応力。

対応英語(参考):
initial stress of stress peening

慣用句(参考):


分類: ばね用語 > g)ばね試験・検査

番号: 7116

用語: ショット投射分布

定義:
噴射ノズル又は翼車からバネなどに投射されるショットの散布状態。
備考:
投射機又はノズルの形状によって異なり、中央部と外周部とでは投射密度が異なり、加工状態も変化する。

対応英語(参考):
shot distribution

慣用句(参考):


(※1)
ショットピーニングとは、ショット(鋼球など)をバネ表面に高速で打ち付け、主として表面層に圧縮残留応力を生じさせ、疲れ強さを向上させるために行う加工のことです。

(※2)
疲れ強さとは、疲れ限度及び時間強さの総称、又は反復する応力によって生じる、破壊に耐え得る性質のことです。

(※3)
ストレスピーニングとは、通常のショットピーニングより高い残留応力を得るために、バネにその使用される方向の静的応力を与えた状態で行うショットピーニング加工のことです。
主に高強度材を用いたバネに使用されます。