バネ定数,計算,コイルばね,板,皿,材料,鋼,設計,座金,スプリング,製造等の種類・用語

 

圧縮残留応力/残留応力分布/非破壊試験



バネ(スプリング)及びバネに関連する用語を規定しているばね用語(バネ用語)において、”g)ばね試験・検査”に分類されている用語のうち、『圧縮残留応力』、『残留応力分布』、『非破壊試験』のJIS規格における定義その他について。

コイルばね、板バネ、皿バネ等の種類・名称・形状・用途、バネ定数やばね荷重の計算・設計、ばね鋼等バネ材料、ばね加工・製造、試験・検査などに関連する用語として、ばね用語(JIS B 0103)において、”g)ばね試験・検査”に分類されているバネ用語には、以下の、『圧縮残留応力』、『残留応力分布』、『非破壊試験』などの用語が定義されています。

ばね用語(JIS B 0103)
⇒【g)ばね試験・検査


分類: ばね用語 > g)ばね試験・検査

番号: 7311

用語: 圧縮残留応力

定義:
ばねにショットピーニング
(※1)などを施すことによって、表面層は若干の加工硬化とともに表面層だけが展延され、これに起因して生じる圧縮の残留応力。

対応英語(参考):
compressive residual stress,
compressive remaining stress

慣用句(参考):


分類: ばね用語 > g)ばね試験・検査

番号: 7312

用語: 残留応力分布

定義:
ばねの内部に残留している応力の分布状態。
一般には、一様な分布をせず、特定部分に偏って分布している。

対応英語(参考):
distribution of residual stress,
residual stress distribution

慣用句(参考):


分類: ばね用語 > g)ばね試験・検査

番号: 7320

用語: 非破壊試験(※2)

定義:
材料及びばねを破壊せずに、欠陥の有無、その存在位置、大きさ、分布形状などを調べる試験。
JIS Z 2300 参照。
(※3)

対応英語(参考):
nondestructive testing

慣用句(参考):


(※1)
ショットピーニングとは、ショット(鋼球など)をバネ表面に高速で打ち付け、主として表面層に圧縮残留応力を生じさせ、疲れ強さを向上させるために行う加工のことです。

(※2)
非破壊試験に関連するJIS規格には、以下などがあります。

JIS G 0431
鉄鋼製品の非破壊試験技術者の資格及び認証

JIS Z 2300
非破壊試験用語

JIS Z 2305
非破壊試験―技術者の資格及び認証

JIS Z 2320-1
非破壊試験−磁粉探傷試験−第1部:一般通則

JIS Z 2320-2
非破壊試験−磁粉探傷試験−第2部:検出媒体

JIS Z 2320-3
非破壊試験−磁粉探傷試験−第3部:装置

JIS Z 2323
非破壊試験―浸透探傷試験及び磁粉探傷試験―観察条件

JIS Z 2343-1
非破壊試験―浸透探傷試験―第1部:一般通則:浸透探傷試験方法及び浸透指示模様の分類

JIS Z 2343-2
非破壊試験―浸透探傷試験―第2部:浸透探傷剤の試験

JIS Z 2343-3
非破壊試験―浸透探傷試験―第3部:対比試験片

JIS Z 2343-4
非破壊試験―浸透探傷試験―第4部:装置

JIS Z 3050
パイプライン溶接部の非破壊試験方法

(※3)
JIS Z 2300 は、以下のJIS規格になります。

JIS Z 2300
非破壊試験用語

この規格では、工業分野において使用する非破壊試験に関する主な用語と、その定義について規定されています。