セッチング/常温セッチング/ホットセッチング/バレル研磨
バネ(スプリング)及びバネに関連する用語を規定しているばね用語(バネ用語)において、”f)ばね製造”に分類されている用語のうち、『セッチング』、『常温セッチング』、『ホットセッチング』、『バレル研磨』のJIS規格における定義その他について。
コイルばね、板バネ、皿バネ等の種類・名称・形状・用途、バネ定数やばね荷重の計算・設計、ばね鋼等バネ材料、ばね加工・製造、試験・検査などに関連する用語として、ばね用語(JIS B 0103)において、”f)ばね製造”に分類されているバネ用語には、以下の、『セッチング』、『常温セッチング』、『ホットセッチング』、『バレル研磨』などの用語が定義されています。
ばね用語(JIS B 0103)
⇒【f)ばね製造】
分類: ばね用語 > f)ばね製造
番号: 6259
用語: セッチング
定義:
ばねにあらかじめ使用される最大値を超える荷重又はトルクを加えて、ある程度の永久変形を生じさせ、ばねの弾性限を高め、耐へたり性、耐久性を向上させる加工。
対応英語(参考):
presetting,
prestressing,
bulldozing
慣用句(参考):
−
分類: ばね用語 > f)ばね製造
番号: 6260
用語: 常温セッチング
定義:
常温で行う通常のセッチング。
ホットセッチングに対応する用語で、冷間セッチングともいう。
対応英語(参考):
cold setting
慣用句(参考):
−
分類: ばね用語 > f)ばね製造
番号: 6261
用語: ホットセッチング
定義:
低温焼なまし(※1)温度程度で行うセッチング。
温間セッチングともいう。
対応英語(参考):
hot setting,
warm setting
慣用句(参考):
−
分類: ばね用語 > f)ばね製造
番号: 6262
用語: バレル研磨(※2)
定義:
ばねを研磨材などと一緒に容器に入れて回転又は振動させることによって、ばり、スケールなどを除去する加工。
ばねの表面を清浄にする効果もある。
対応英語(参考):
barreling,
barrel polishing,
tumbling
慣用句(参考):
−
(※1)
低温焼なましとは、内部応力の除去又は材料の弾性限、耐力、疲れ強さなどの諸特性の改善及び形状の安定化を目的として行う低温加熱処理のことです。
(※2)
バレル研磨には、品物を研磨材とともに回転又は振動容器中に入れて研磨する方法ですが、一般に、乾式と湿式とがあります。
バレル研磨を行う工作機械を、バレル研磨機といいます。