目玉巻機/カービングロール/成形焼入機/バンディングプレス
バネ(スプリング)及びバネに関連する用語を規定しているばね用語(バネ用語)において、”f)ばね製造”に分類されている用語のうち、『目玉巻機』、『カービングロール』、『成形焼入機』、『バンディングプレス』のJIS規格における定義その他について。
コイルばね、板バネ、皿バネ等の種類・名称・形状・用途、バネ定数やばね荷重の計算・設計、ばね鋼等バネ材料、ばね加工・製造、試験・検査などに関連する用語として、ばね用語(JIS B 0103)において、”f)ばね製造”に分類されているバネ用語には、以下の、『目玉巻機』、『カービングロール』、『成形焼入機』、『バンディングプレス』などの用語が定義されています。
ばね用語(JIS B 0103)
⇒【f)ばね製造】
分類: ばね用語 > f)ばね製造
番号: 6111
用語: 目玉巻機(まだままきき)
定義:
ばね板の目玉(※1)を成形する機械。
対応英語(参考):
eye forming machine,
eye rolling machine,
eye back machine
慣用句(参考):
−
分類: ばね用語 > f)ばね製造
番号: 6112
用語: カービングロール
定義:
ばね板にロールで曲率を与える機械。
対応英語(参考):
curving roll
慣用句(参考):
−
分類: ばね用語 > f)ばね製造
番号: 6113
用語: 成形焼入機
定義:
加熱したばね板をプレスで挟んで成形したまま焼入れする機械。
対応英語(参考):
bending and quenching machine
慣用句(参考):
−
分類: ばね用語 > f)ばね製造
番号: 6114
用語: バンディングプレス
定義:
重ね板ばねの胴締めを焼きばめ(JIS R 1600 参照)(※2)するプレス。
対応英語(参考):
banding press
慣用句(参考):
−
(※1)
目玉とは、ばね板(バネ板)の端部を除く丸く巻いた部分のことです(以下の付図15、付図20 及び 付図69 参照。)。
付図15 担いばね(2300)、重ね板ばね(3110)、半だ円ばね(3120)、対称ばね(3140)、親板(4111)、全長板(4112)、子板(4113)、目玉(4121)、二番巻(4122)、胴締め(4140)、センタピン(4141)、スパン(5421)、ステップ(5424)、反り(5425)、重ね板ばねの高さ(5426)
付図20 重ね板ばね(3110)、マルチリーフスプリング(3111)、半だ円ばね(3120)、対称ばね(3140)、親子重ね板ばね(3170)、親ばね(3171)、子ばね(3172)、目玉(4121)、クリップ(4150)、クリップボルト(4152)、センタボルト(4161)、ブシュ(4162)、スペーサ(4163)、スパン(5421)、反り(5425)、重ね板ばねの高さ(5426)
付図69 上巻き目玉(アップターンドアイ)[目玉(4121)、上巻き目玉(4123)、下巻き目玉(4124)、ベルリンアイ(4125)、カーリング(6219)]
付図69 下巻き目玉(ダウンターンドアイ)[目玉(4121)、上巻き目玉(4123)、下巻き目玉(4124)、ベルリンアイ(4125)、カーリング(6219)]
付図69 ベルリン形目玉(ベルリンアイ)[目玉(4121)、上巻き目玉(4123)、下巻き目玉(4124)、ベルリンアイ(4125)、カーリング(6219)]
付図69 だ円ばね用目玉 [目玉(4121)、上巻き目玉(4123)、下巻き目玉(4124)、ベルリンアイ(4125)、カーリング(6219)]
(※2)
JIS R 1600 は、以下のJIS規格になります。
JIS R 1600
ファインセラミックス関連用語
この規格では、ファインセラミックスに関する主な用語及び定義について規定されています。
ここでは、焼きばめは、以下のように定義されています。
【焼きばめ】
熱膨張と収縮を利用して二つの物体を結合する方法。
一般に外側に位置する部品を加熱して内径を拡げておき、これに内側部品をはめ込んで常温に戻し外側の収縮によって両者を結合する方法。