フィードクラッチ／フィードグリッパ／心金／ワイヤガイド
バネ（スプリング）及びバネに関連する用語を規定しているばね用語（バネ用語）において、”f）ばね製造”に分類されている用語のうち、『フィードクラッチ』、『フィードグリッパ』、『心金』、『ワイヤガイド』のJIS規格における定義その他について。
コイルばね、板バネ、皿バネ等の種類・名称・形状・用途、バネ定数やばね荷重の計算・設計、ばね鋼等バネ材料、ばね加工・製造、試験・検査などに関連する用語として、ばね用語（JIS B 0103）において、”f）ばね製造”に分類されているバネ用語には、以下の、『フィードクラッチ』、『フィードグリッパ』、『心金』、『ワイヤガイド』などの用語が定義されています。
ばね用語（JIS B 0103）
⇒【f）ばね製造】
分類： ばね用語 > f）ばね製造
番号： 6128
用語： フィードクラッチ
定義：
コイルばねをコイリングマシンで成形するとき、材料を送るために対をなして駆動するローラ。
対応英語（参考）：
one way clutch,
feed clutch
慣用句（参考）：
−
分類： ばね用語 > f）ばね製造
番号： 6129
用語： フィードグリッパ
定義：
線、鋼帯（※1）などを材料としてバネを成形する成形機の一部で、材料を保持して成形部に送り出す部品。
対応英語（参考）：
grip feeder,
gripping tool
慣用句（参考）：
−
分類： ばね用語 > f）ばね製造
番号： 6130
用語： 心金
定義：
線又は条をコイル状に成形するための心軸。
対応英語（参考）：
coiling arbor,
cutting mandrel
慣用句（参考）：
−
分類： ばね用語 > f）ばね製造
番号： 6131
用語： ワイヤガイド
定義：
コイリングマシンなどで線を成形部に送り出すときの、座屈（※2）防止及び正確な位置への搬送・供給のための案内装置又はプレート。
対応英語（参考）：
wire guide
慣用句（参考）：
−
（※1）
鋼帯に関連するJIS規格には、以下などがあります。
JIS C 2552
無方向性電磁鋼帯
JIS C 2553
方向性電磁鋼帯
JIS C 2555
磁極用鋼板及び鋼帯
JIS G 3113
自動車構造用熱間圧延鋼板及び鋼帯
JIS G 3116
高圧ガス容器用鋼板及び鋼帯
JIS G 3131
熱間圧延軟鋼板及び鋼帯
JIS G 3132
鋼管用熱間圧延炭素鋼鋼帯
JIS G 3133
ほうろう用脱炭鋼板及び鋼帯
JIS G 3134
自動車用加工性熱間圧延高張力鋼板及び鋼帯
JIS G 3135
自動車用加工性冷間圧延高張力鋼板及び鋼帯
JIS G 3141
冷間圧延鋼板及び鋼帯
JIS G 3193
熱間圧延鋼板及び鋼帯の形状，寸法，質量及びその許容差
JIS G 3302
溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
JIS G 3312
塗装溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
JIS G 3313
電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
JIS G 3314
溶融アルミニウムめっき鋼板及び鋼帯
JIS G 3317
溶融亜鉛−５％アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯
JIS G 3318
塗装溶融亜鉛−５％アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯
JIS G 3321
溶融５５％アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯
JIS G 3322
塗装溶融５５％アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯
JIS G 4304
熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JIS G 4305
冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JIS G 4313
ばね用ステンレス鋼帯
JIS G 4802
ばね用冷間圧延鋼帯
JIS G 7102
構造用耐候性熱間圧延鋼板及び鋼帯（ＩＳＯ仕様）
（※2）
座屈とは、コイルばねに加わる圧縮荷重又はねじりモーメントが、ある大きさに達すると、コイルの軸線が急に波形、らせん形などに曲がる現象のことです（下図参照）。
座屈荷重は、座の拘束状態、コイルばねの縦横比などによって大きく変化します。
付図102 座屈（5311）
