面取り研削盤/コイリングピン/ピッチツール/フィードローラ
バネ(スプリング)及びバネに関連する用語を規定しているばね用語(バネ用語)において、”f)ばね製造”に分類されている用語のうち、『面取り研削盤』、『コイリングピン』、『ピッチツール』、『フィードローラ』のJIS規格における定義その他について。
コイルばね、板バネ、皿バネ等の種類・名称・形状・用途、バネ定数やばね荷重の計算・設計、ばね鋼等バネ材料、ばね加工・製造、試験・検査などに関連する用語として、ばね用語(JIS B 0103)において、”f)ばね製造”に分類されているバネ用語には、以下の、『面取り研削盤』、『コイリングピン』、『ピッチツール』、『フィードローラ』などの用語が定義されています。
ばね用語(JIS B 0103)
⇒【f)ばね製造】
分類: ばね用語 > f)ばね製造
番号: 6124
用語: 面取り研削盤
定義:
圧縮コイルばねの端部の外周側又は内周側の面取りを行う機械。
外面取り用及び内面取り用がある。
対応英語(参考):
chamfering machine
慣用句(参考):
面取り機
分類: ばね用語 > f)ばね製造
番号: 6125
用語: コイリングピン
定義:
コイルばねをコイリングマシンで成形するとき、材料に曲率を与えるために使用する工具。
備考:
コイリングマシンには、これを1本使用するタイプ及び2本使用するタイプがある。
対応英語(参考):
coiling pin
慣用句(参考):
−
分類: ばね用語 > f)ばね製造
番号: 6126
用語: ピッチツール
定義:
コイルばねをコイリングマシン(※1)で成形するとき、ピッチ(※2)を与えるために使用する工具。
備考:
コイルを押し出してピッチ付けを行うフィンガ式と、くさび形工具を押し込んでピッチ付けを行うフィンガ式と、くさび形工具を押し込んでピッチ付けを行うくさび式とがある。
対応英語(参考):
pitch tool
慣用句(参考):
−
分類: ばね用語 > f)ばね製造
番号: 6127
用語: フィードローラ
定義:
コイルばねをコイリングマシン(※1)で成形するとき、材料を送るために対をなして駆動するローラ。
対応英語(参考):
feed roller
慣用句(参考):
−
(※1)
コイリングマシンとは、コイルばね(線状の素材をらせん形状に成形したバネの総称)を成形する機械のことです。
(※2)
ピッチとは、コイルばねの中心線を含む断面で、互いに隣り合うコイルの中心線に平行な材料断面の中心間距離のことです(以下の参考図、付図27、28 及び 付図37〜39 参照)。
付図27 コイルばねコイルばね(3200)、圧縮コイルばね(3210)、円筒コイルばね(3241)、自由高さ(5521)、コイル平均径(5526)、右巻(5534)、ピッチ(5537)、ピッチ角(5538)、線間すき間(5540)
付図28 コイルばね(3200)、圧縮コイルばね(3210)、円筒コイルばね(3241)、自由高さ(5521)、コイル平均径(5526)、左巻(5535)、ピッチ(5537)
付図37 コイルばね(3200)、圧縮コイルばね(3210)、円すいコイルばね(3242)、不等ピッチコイルばね(3250)、自由高さ(5521)、ピッチ(5537)
付図38 コイルばね(3200)、圧縮コイルばね(3210)、鼓形コイルばね(3243)、自由高さ(5521)、ピッチ(5537)
付図39 シートばね(2910)、コイルばね(3200)、圧縮コイルばね(3210)、たる形コイルばね(3244)、自由高さ(5521)、ピッチ(5537)