カットワイヤショット/鋳鋼ショット
バネ(スプリング)及びバネに関連する用語を規定しているばね用語(バネ用語)において、”f)ばね製造”に分類されている用語のうち、『カットワイヤショット』、『鋳鋼ショット』のJIS規格における定義その他について。
コイルばね、板バネ、皿バネ等の種類・名称・形状・用途、バネ定数やばね荷重の計算・設計、ばね鋼等バネ材料、ばね加工・製造、試験・検査などに関連する用語として、ばね用語(JIS B 0103)において、”f)ばね製造”に分類されているバネ用語には、以下の、『カットワイヤショット』、『鋳鋼ショット』などの用語が定義されています。
ばね用語(JIS B 0103)
⇒【f)ばね製造】
分類: ばね用語 > f)ばね製造
番号: 6273
用語: カットワイヤショット
定義:
所定の硬さの鋼線(※1)を切断して、円柱状にした投射材。
備考:
線径と長さとの比がほぼ 1:1 で、ショットピーニング(※2)には、角を丸めてから使用する場合がある。
対応英語(参考):
cut wire shot
慣用句(参考):
鋼線ショット、カットワイヤ
分類: ばね用語 > f)ばね製造
番号: 6274
用語: 鋳鋼ショット
定義:
溶鋼を噴霧することによって球形のショットとし、更に、熱処理のプロセスによって製造された投射材。
対応英語(参考):
cast steel shot
慣用句(参考):
−
(※1)
鋼線に関連するJIS規格には、以下などがあります。
JIS C 2507
電機バインド用すずめっき非磁鋼線
JIS G 3505
軟鋼線材
JIS G 3506
硬鋼線材
JIS G 3521
硬鋼線
JIS G 3536
PC鋼線及びPC鋼より線
JIS G 3538
PC硬鋼線
JIS G 3544
溶融アルミニウムめっき鉄線及び鋼線
JIS G 3548
亜鉛めっき鋼線
JIS G 4308
ステンレス鋼線材
JIS G 4309
ステンレス鋼線
JIS G 4314
ばね用ステンレス鋼線
JIS G 4315
冷間圧造用ステンレス鋼線
JIS G 4316
溶接用ステンレス鋼線材
JIS G 7302
鉄線及び鋼線用亜鉛めっき(ISO仕様)
JIS G 7303
フェンス用亜鉛めっき鉄線及び鋼線(ISO仕様)
JIS G 7304
ばね用鋼線−第1部:一般要求事項(ISO仕様)
JIS G 7305
ばね用鋼線−第2部:冷間引抜炭素鋼線(ISO仕様)
JIS G 7306
ばね用鋼線−第3部:オイルテンパー線(ISO仕様)
JIS T 6103
歯科用ステンレス鋼線
(※2)
ショットピーニングとは、ショット(鋼球など)をバネ表面に高速で打ち付け、主として表面層に圧縮残留応力を生じさせ、疲れ強さを向上させるために行う加工のことです。