バネ定数,計算,コイルばね,板,皿,材料,鋼,設計,座金,スプリング,製造等の種類・用語

 

破壊安全率/S-N線図/時間強度線図/疲れ強さ/疲れ限度線図



バネ(スプリング)及びバネに関連する用語を規定しているばね用語(バネ用語)において、”e)ばね設計”に分類されている用語のうち、『破壊安全率』、『S-N線図』、『時間強度線図』、『疲れ強さ』、『疲れ限度線図』のJIS規格における定義その他について。

コイルばね、板バネ、皿バネ等の種類・名称・形状・用途、バネ定数やばね荷重の計算・設計、ばね鋼等バネ材料、ばね加工・製造、試験・検査などに関連する用語として、ばね用語(JIS B 0103)において、”e)ばね設計”に分類されているバネ用語には、以下の、『破壊安全率』、『S-N線図』、『時間強度線図』、『疲れ強さ』、『疲れ限度線図』などの用語が定義されています。

ばね用語(JIS B 0103)
⇒【e)ばね設計


分類: ばね用語 > e)ばね設計

番号: 5231

用語: 破壊安全率

定義:
ばねが破壊(降伏、疲れ)を起こす荷重(応力)と通常の使用状況下における荷重(応力)との比。

対応英語(参考):
safty factor on margin

慣用句(参考):


分類: ばね用語 > e)ばね設計

番号: 5232

用語: S-N線図(えす−えぬせんず)

定義:
縦軸に応力振幅、横軸に破壊までの繰返し数(破壊せずに試験を終了した場合の繰返し数を含む。)を採って描いた線図。
備考:
JIS G 0202 参照。
(※1)

対応英語(参考):
S-N diagram,
stress endurance diagram

慣用句(参考):


分類: ばね用語 > e)ばね設計

番号: 5233

用語: 時間強度線図

定義:
任意の繰返し応力条件下での寿命(折損までの繰返し数)を見るために、縦軸に応力振幅
(※2)、横軸に平均応力(※3)をとり、適当な寿命間隔で、等寿命線を引き表した線図。

対応英語(参考):
fatigue strength diagram

慣用句(参考):


分類: ばね用語 > e)ばね設計

番号: 5234

用語: 疲れ強さ

定義:
疲れ限度及び時間強さの総称、又は反復する応力によって生じる、破壊に耐え得る性質。

対応英語(参考):
fatigue strength

慣用句(参考):


分類: ばね用語 > e)ばね設計

番号: 5235

用語: 疲れ限度線図

定義:
疲れ限度が応力振幅と平均応力との組合せ方によって、また、限度の考え方によって変化する様子を示す線図。
備考:
グッドマン、ヘイ及びスミス、それぞれの疲れ限度線図がある(付図103)。
付図103 疲れ限度線図(5235)
付図103 疲れ限度線図(5235)

対応英語(参考):
fatigue limit diagram

慣用句(参考):


(※1)
JIS G 0202 は以下のJIS規格になります。

JIS G 0202
鉄鋼用語(試験)

この規格の内容について、詳細は、こちらを参照ください。
鉄鋼用語-鋼材の焼入れ,熱処理,JIS規格鋼製品の材質,種類,品質,試験等

(※2)
応力振幅とは、バネに生じる繰返し応力の最大応力と最小応力との代数差の1/2 のことです。

(※3)
平均応力とは、バネに生じる繰返し応力の最大応力と最小応力との代数和の1/2 のことです。