バネ定数,計算,コイルばね,板,皿,材料,鋼,設計,座金,スプリング,製造等の種類・用語

 

ばね特性/線形特性/非線形特性/交会点/変曲点



バネ(スプリング)及びバネに関連する用語を規定しているばね用語(バネ用語)において、”e)ばね設計”に分類されている用語のうち、『ばね特性』、『線形特性』、『非線形特性』、『交会点』、『変曲点』のJIS規格における定義その他について。

コイルばね、板バネ、皿バネ等の種類・名称・形状・用途、バネ定数やばね荷重の計算・設計、ばね鋼等バネ材料、ばね加工・製造、試験・検査などに関連する用語として、ばね用語(JIS B 0103)において、”e)ばね設計”に分類されているバネ用語には、以下の、『ばね特性』、『線形特性』、『非線形特性』、『交会点』、『変曲点』などの用語が定義されています。

ばね用語(JIS B 0103)
⇒【e)ばね設計


分類: ばね用語 > e)ばね設計

番号: 5100

用語: ばね特性

定義:
バネに加わる荷重とそれによって生じるバネのたわみ
(※1)との関係。

対応英語(参考):
spring characteristics

慣用句(参考):


分類: ばね用語 > e)ばね設計

番号: 5111

用語: 線形特性

定義:
荷重とたわみとの関係が直線となるバネ特性。

対応英語(参考):
linear characteristics

慣用句(参考):


分類: ばね用語 > e)ばね設計

番号: 5112

用語: 非線形特性

定義:
荷重とたわみとの関係が直線ではないバネ特性。

対応英語(参考):
nonlinear characteristics

慣用句(参考):


分類: ばね用語 > e)ばね設計

番号: 5113

用語: 交会点(こうかいてん)

定義:
荷重たわみ特性が屈折している非線形特性バネの荷重-たわみ線図において、1段目と2段目の特性を延長した線上の交点。
上記のような非線形特性ばねの例としては、2段ピッチコイルばね、プログレッシブ重ね板バネなどがある(付図97)。
(※2)

対応英語(参考):
inflection point

慣用句(参考):


分類: ばね用語 > e)ばね設計

番号: 5114

用語: 変曲点

定義:
非線形特性バネの荷重-たわみ線図において、特性が変化し始める点又は終了する点(付図97)。
備考:
特性の遷移部分が無視できるほど微小な場合は、交会点のことを変曲点と呼ぶこともある。

対応英語(参考):
transition point

慣用句(参考):


(※1)
たわみとは、バネに荷重、モーメントなどを加えたときに発生する変位又は回転角です。
圧縮コイルばねの場合は、バネ両端の相対変位のことをいいます。
重ね板ばねの場合は、両目玉を結んだ線に対するセンタボルト位置からの垂線の距離の変化のことをいいます。
トーションバーの場合は、バネの両端の回転角のことをいいます。
ぜんまいの場合は、巻回数のことをいいます。

(※2)
交会点と変曲点の参考図として、付図97 は、以下です。
付図97 交会点(5113)、変曲点(5114)
付図97 交会点(5113)、変曲点(5114)