バネ定数,計算,コイルばね,板,皿,材料,鋼,設計,座金,スプリング,製造等の種類・用語

 

サイレンサ/マスダンパ/ダイナミックダンパ/端受け



バネ(スプリング)及びバネに関連する用語を規定しているばね用語(バネ用語)において、”d)ばね構成部品・バネ部分”に分類されている用語のうち、『サイレンサ』、『マスダンパ』、『ダイナミックダンパ』、『端受け』のJIS規格における定義その他について。

コイルばね、板バネ、皿バネ等の種類・名称・形状・用途、バネ定数やばね荷重の計算・設計、ばね鋼等バネ材料、ばね加工・製造、試験・検査などに関連する用語として、ばね用語(JIS B 0103)において、”d)ばね構成部品・バネ部分”に分類されているバネ用語には、以下の、『サイレンサ』、『マスダンパ』、『ダイナミックダンパ』、『端受け』などの用語が定義されています。

ばね用語(JIS B 0103)
⇒【d)ばね構成部品・バネ部分


分類: ばね用語 > d)ばね構成部品・バネ部分

番号: 4166

用語: サイレンサ

定義:
きしみ音(JIS B 2710
(※1) 参照)、たたき音などの抑制のために、重ね板ばねの先端部に付ける、又はコイルばねとばね座との間に入れるゴム製、合成樹脂製などの部品(付図19 及び 付図78)。
b0103_fz019.jpg
付図19 重ね板ばね(3110)、マルチリーフスプリング(3111)、半だ円ばね(3120)、非対称ばね(3150)、クリップ(4150)、センタボルト(4161)、サイレンサ(4166)、スパン(5421)、ストレートスパン(5423)、反り(5425)
付図78 平端部(平開先)[ばね板端部(4120)、三角開先(4126)、サイレンサ(4166)、テーパエンド(4216)]
付図78 平端部(平開先)[ばね板端部(4120)、三角開先(4126)、サイレンサ(4166)、テーパエンド(4216)]
付図78 三角端部(三角開先)[ばね板端部(4120)、三角開先(4126)、サイレンサ(4166)、テーパエンド(4216)]
付図78 三角端部(三角開先)[ばね板端部(4120)、三角開先(4126)、サイレンサ(4166)、テーパエンド(4216)]
付図78 テーパ端部(テーパ開先)[ばね板端部(4120)、三角開先(4126)、サイレンサ(4166)、テーパエンド(4216)]
付図78 テーパ端部(テーパ開先)[ばね板端部(4120)、三角開先(4126)、サイレンサ(4166)、テーパエンド(4216)]
付図78 サイレンサ付き端部[ばね板端部(4120)、三角開先(4126)、サイレンサ(4166)、テーパエンド(4216)]
付図78 サイレンサ付き端部[ばね板端部(4120)、三角開先(4126)、サイレンサ(4166)、テーパエンド(4216)]

対応英語(参考):
silencer,
tip insert,
linear

慣用句(参考):
ライナ


分類: ばね用語 > d)ばね構成部品・バネ部分

番号: 4167

用語: マスダンパ

定義:
重ね板バネの共振抑制のために、振幅の大きい部分に付けるおもり(付図79)。
b0103_fz079.jpg
付図79 重ね板ばね(3110)、半だ円ばね(3120)、非対称ばね(3150)、マスダンパ(4167)

対応英語(参考):
mass damper

慣用句(参考):


分類: ばね用語 > d)ばね構成部品・バネ部分

番号: 4168

用語: ダイナミックダンパ

定義:
重ね板バネの共振抑制のために、振幅の大きい部分に付けるダンパで、おもり、ゴムばねなどで構成される部品(付図80)。
b0103_fz080.jpg
付図80 重ね板ばね(3110)、半だ円ばね(3120)、非対称ばね(3150)、ダイナミックダンパ(4168)

対応英語(参考):
dynamic damper,
vibration absorber

慣用句(参考):


分類: ばね用語 > d)ばね構成部品・バネ部分

番号: 4169

用語: 端受け(はしうけ)

定義:
だ円ばね
(※2)又は機関車用半だ円ばね(※3)の両端を支える金具(付図18 及び 付図81)。
b0103_fz018.jpg
付図18 まくらばね(2400)、重ね板ばね(3110)、マルチリーフスプリング(3111)、だ円ばね(3130)、対称ばね(3140)、端受け(4169)、重ね板ばねの高さ(5426)
付図81 端受け(4169)
付図81 端受け(4169)

対応英語(参考):
end block

慣用句(参考):


(※1)
JIS B 2710 は、以下のJIS規格になります。

JIS B 2710
重ね板ばね−設計・性能試験方法

この規格では、自動車、鉄道車両、産業機械用などに使用する重ね板ばね(1枚ばねも含む)の設計・性能試験方法について規定されています。

(※2)
だ円ばねとは、だ円のような形状をした重ね板ばねのことです。
二組組み合わせたものを2連ばね、三組組み合わせたものを3連ばねなどといいます。

(※3)
半だ円ばねとは、半だ円のような形状をした、重ね板バネのことです。