バネ定数,計算,コイルばね,板,皿,材料,鋼,設計,座金,スプリング,製造等の種類・用語

 

押さえばね板/リブ付き断面/長方形断面/溝付き断面



バネ(スプリング)及びバネに関連する用語を規定しているばね用語(バネ用語)において、”d)ばね構成部品・バネ部分”に分類されている用語のうち、『押さえばね板』、『リブ付き断面』、『長方形断面』、『溝付き断面』のJIS規格における定義その他について。

コイルばね、板バネ、皿バネ等の種類・名称・形状・用途、バネ定数やばね荷重の計算・設計、ばね鋼等バネ材料、ばね加工・製造、試験・検査などに関連する用語として、ばね用語(JIS B 0103)において、”d)ばね構成部品・バネ部分”に分類されているバネ用語には、以下の、『押さえばね板』、『リブ付き断面』、『長方形断面』、『溝付き断面』などの用語が定義されています。

ばね用語(JIS B 0103)
⇒【d)ばね構成部品・バネ部分


分類: ばね用語 > d)ばね構成部品・バネ部分

番号: 4114

用語: 押さえばね板

定義:
親板
(※1)を逆方向の荷重に対して保護するためのバネ板(付図64 及び 付図65)。
付図64 重ね板ばね(3110)、半だ円ばね(3120)、対称ばね(3140)、親板(4111)、押さえばね板(4114)
付図64 重ね板ばね(3110)、半だ円ばね(3120)、対称ばね(3140)、親板(4111)、押さえばね板(4114)
付図65 押さえばね板(4114)
付図65 押さえばね板(4114)

対応英語(参考):
tension plate,
auxiliary leaf,
rebound leaf

慣用句(参考):


分類: ばね用語 > d)ばね構成部品・バネ部分

番号: 4115

用語: リブ付き断面

定義:
長方形断面の幅方向の中央の、片面に溝を、片面にリブを付けたバネ板の断面(付図66)。
備考:
JIS G 4801
(※2) では、Aタイプ断面という。
付図66 リブ付き断面(4115)
付図66 リブ付き断面(4115)

対応英語(参考):
ribbed and grooved section

慣用句(参考):


分類: ばね用語 > d)ばね構成部品・バネ部分

番号: 4116

用語: 長方形断面

定義:
断面形状が長方形のバネ板の断面(付図67)。
備考:
JIS G 4801
(※2) では、Bタイプ断面という。
付図67 長方形断面(4116)、こば(4118)
付図67 長方形断面(4116)、こば(4118)

対応英語(参考):
rectangular section

慣用句(参考):


分類: ばね用語 > d)ばね構成部品・バネ部分

番号: 4117

用語: 溝付き断面

定義:
長方形断面の幅方向の中央の、片面の一部に溝を付けたバネ板の断面(付図68)。
備考:
JIS G 4801
(※2) では、Cタイプ断面という。
付図68 溝付き断面(4117)
付図68 溝付き断面(4117)

対応英語(参考):
grooved section

慣用句(参考):


(※1)
親板とは、両端の荷重支持のための目玉(ばね板の端部を除く丸く巻いた部分)又は取付部をもつばね板のことです。

(※2)
JIS G 4801 は、以下のJIS規格です。

JIS G 4801
ばね鋼鋼材

この規格では、重ね板ばね、コイルばね、トーションバーなど主として熱間成形バネに使用するばね鋼鋼材(バネ鋼鋼材)について規定されています。
ばね鋼鋼材(バネ鋼鋼材)以下の8種類規定されています。

【SUP6、SUP7】
シリコンマンガン鋼鋼材
主として 重ね板ばね、コイルばね及びトーションバーに使用する。

【SUP9、SUP9A】
マンガンクロム鋼鋼材
主として 重ね板ばね、コイルばね及びトーションバーに使用する。

【SUP10】
クロムバナジウム鋼鋼材
主として コイルばね及びトーションバーに使用する。

【SUP11A】
マンガンクロムボロン鋼鋼材
主として 大形の重ね板ばね、コイルばね及びトーションバーに使用する。

【SUP12】
シリコンクロム鋼鋼材
主として コイルばねに使用する。

【SUP13】
クロムモリブデン鋼鋼材
主として 大形の重ね板ばね、コイルばねに使用する。