グリップ止め輪/ばね座金/波形ばね座金
バネ(スプリング)及びバネに関連する用語を規定しているばね用語(バネ用語)において、”b)ばね用途”に分類されている用語のうち、『グリップ止め輪』、『ばね座金』、『波形ばね座金(なみがたばねざがね)』のJIS規格における定義その他について。
コイルばね、板バネ、皿バネ等の種類・名称・形状・用途、バネ定数やばね荷重の計算・設計、ばね鋼等バネ材料、ばね加工・製造、試験・検査などに関連する用語として、ばね用語(JIS B 0103)において、”b)ばね用途”に分類されているバネ用語には、以下の、『グリップ止め輪』、『ばね座金』、『波形ばね座金(なみがたばねざがね)』などの用語が定義されています。
ばね用語(JIS B 0103)
⇒【b)ばね用途】
分類: ばね用語 > b)ばね用途
番号: 2115
用語: グリップ止め輪
定義:
軸用の止め輪で、溝を付けないで軸に使用する止め輪(付図3)。
JIS B 2804 (※1)参照。
付図3 グリップ止め輪(2115)[ファスナばね(2100)、止め輪(2110)、サークリップ(2111)、C形止め輪(2112)、C形同心止め輪(2113)、E形止め輪(2114)、グリップ止め輪(2115)、円弧状ばね(3840)]
対応英語(参考):
grip ring
慣用句(参考):
−
分類: ばね用語 > b)ばね用途
番号: 2120
用語: ばね座金
定義:
ばね作用を利用して、緩み止めをさせる座金の総称(付図4〜8 及び 付図59)。
JIS B 1251 (※2)参照。
付図4 ファスナばね(2100)、ばね座金(2120)
付図5 ファスナばね(2100)、ばね座金(2120)、波形ばね座金(2121)
付図6 ファスナばね(2100)、ばね座金(2120)、波形座金(2122)
付図7 ファスナばね(2100)、ばね座金(2120)、波形座金(2122)
付図8 歯付き座金-内歯形(2124)、ファスナばね(2100)、ばね座金(2120)
付図8 歯付き座金-外歯形(2124)、ファスナばね(2100)、ばね座金(2120)
付図8 歯付き座金-皿形(2124)、ファスナばね(2100)、ばね座金(2120)
付図8 歯付き座金-内外歯形(2124)、ファスナばね(2100)、ばね座金(2120)
付図59 ばね座金(2120)、皿ばね座金(2123)、皿ばね(3600)、円盤ばね(3850)
対応英語(参考):
spring washer,
lock washer
慣用句(参考):
−
分類: ばね用語 > b)ばね用途
番号: 2121
用語: 波形ばね座金(なみがたばねざがね)
定義:
線材を巻いて、波形に成形したばね座金(付図5)。
付図5 ファスナばね(2100)、ばね座金(2120)、波形ばね座金(2121)
対応英語(参考):
waved spring washer,
curved spring washer
慣用句(参考):
−
(※1)
JIS B 2804 は、以下のJIS規格になります。
JIS B 2804
止め輪
この規格では、一般に軸又は穴に使用する止め輪のうち、以下の形状のものについて規定されています。
a)形状がCに似ている止め輪のうち、偏心形のC形止め輪
b)形状がCに似ている止め輪のうち、同心形のC形止め輪
c)形状がEに似ている止め輪
d)相手軸に固定した溝をつくることなく自由位置で止められるグリップ止め輪
(※2)
JIS B 1251 は、以下のJIS規格になります。
JIS B 1251
ばね座金
この規格では、バネ作用をもつ以下の4種類の座金について規定されています。
a)一般用のボルト・小ねじ・ナットなどに使用する鋼製、ステンレス鋼製及びりん青銅製ばね座金。
b)一般用のボルト・小ねじ・ナット・六角穴付きボルトなどに使用する鋼製皿ばね座金。
c)一般用のボルト・小ねじ・ナットなどに使用する鋼製及びりん青銅製歯付き座金。
d)一般用のボルト・小ねじ・ナットなどに使用する鋼製、ステンレス鋼製及びりん青銅製波形ばね座金。
ばね座金(バネ座金)及び波形ばね座金(波形バネ座金)の略号は、それぞれ以下です。
・ばね座金(バネ座金):SW
・波形ばね座金(波形バネ座金):WW